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ー　このページの目次　ー ◎トクホ市場の行方 ◎トクホ飲料 三つ巴 　…緑茶、コーラ、コーヒーがトクホ化！ ◎次のトクホ化商品は？

この『健康志向とトクホの商品』では、
最近トクホの商品がヒットしていますが、
その理由を特保の市場を見ながら考えていきます。




トクホ市場の行方

トクホ（特定保健用食品）市場の動向は？

（特保市場の推移） (表示許可･承認許可数の年別推移) 年 1999 2000 01 02 03 04  05 06 07 08 09 10 11 数 45 51 67 40 69 77 94 78 167 90 100 84 56 計 171 222 289 329 398 475 569 627 755 827 883 953 983 2000年頃から大きな伸びを見せ、07年からは多少落ちてしまいました。 理由は景気の低迷で消費が落ちた事。 そして2008年頃から特保の承認商品数が減ったのが理由とされています。 でも承認数は2007年がなぜか異様に多く、それが消費につながったからなので、 2008年から下がったというよりそれまでの承認数に戻った形です。 今や累計のトクホ商品も約1000種類ほどになり、 ある程度市場にトクホ商品が溢れてきました。 飽和状態になってきたので今後大きく年間の承認数が伸びる事ないと思います。 それでも大きな市場には変わりありませんね！ そして毎年流行に”健康”関連の商品が登場するようになりました。 現代人がそれだけ健康に意識が向いているんですね！ 今ではトクホは健康に良いというのが世間に広まりました。 それに健康=予防という考えが根付いてきた事もあり、 ますますトクホ人気は高まるんじゃないでしょうか? 2013年もそうだった様に、 2014年も健康に意識の向いたトクホ商品がヒットすると思うんです！

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トクホ飲料 三つ巴！
『緑茶（お茶）』『コーラ』『珈琲（コーヒー）』からトクホ商品が現れました。
これらは、清涼飲料水でも人気のあるドリンク類達。
果たして今後のトクホ界はどんな様相を示して行くのかな？

特保飲料比較
画像
名称	ヘルシア緑茶	トクホのメッツコーラ	ヘルシア缶コーヒー
メーカー	花王（株）	キリンビバレッジ	花王（株）
発売年	2003年	2012年4月24日	2013年4月4日
ｷｬｯﾁｺﾋﾟｰ	”体脂肪が 気になる方へ”	”食後の際の脂肪の吸収を抑える”	”このコーヒーで 脂肪を燃やせ！”
メイン 顧客層		30〜40歳男性	主にビジネスパーソン
主要 成分	茶カテキン	難消化性デキストリン	コーヒークロロゲン酸
その他 製作秘話	350 mlサイズに540 mgの茶カテキンが含まれているため当初は苦くて飲めなかったのです。 茶カテキンは苦みの要素で普通の4倍近い量。 でも体脂肪を燃やすには540mgは必要な量だから飲みやすい味に苦戦の日々	キリンのメッツコーラがバカ売れし話題になります。 11月上旬時点で1億2000万本の売りゆき そしてサントリーも11月に「ペプシスペシャル」を発売します。	焙煎で失われがちだったコーヒークロロゲン酸を独自の”ナノトラップ製法”で2倍に高める事に成功。 また雑味の原因である酸化成分を50分の1に減らし、機能面と味にこだわる。

どれも特保化の主要成分が違うのがオモシロい所です。

それに味もコーヒーならコーヒー
コーラならコーラとそのままの味を維持しながら、
健康面をアップさせている。

メーカーの研究開発の力の入れようが見えてきます。






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次のトクホ化商品は？

次のトクホ化は一体なんだろう？

ノンアルコールビールが登場し、 ノンアル市場が上昇している傾向にありますが、 逆に全体で見てビール市場は過去に比べると横ばいと言うよりも 徐々に低迷しているという感じです… こういった背景から”ビールの特保”はどうだろう！？ 若者のビール離れもありますが、 今では中高年のビールを控える傾向も少なくありません。 と言うのも痛風などプリン体の存在。 高血圧になりかねないなど… ビールは体に良いよりも悪いイメージが強いんです。   でもお酒は程よい量なら逆に”酒は良薬”という様に体に良いのです。 実際、ほど良い飲酒なら飲まない人に比べて死亡率が低下するという調査結果もあるんです。 でもお酒ってどうしても悪いイメージもつきもの。 そんなお酒に”トクホ”という新たなイメージが付けばどうなるのでしょう？ 　　　 今まで身体の事を考えて控えていた人も飲みやすくなるかもしれません。 お酒の”トクホ化” 特にビールでのトクホ化は興味深い可能性があるかもしれませんね！

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余談として…

電車の中でちょっと気になった中吊り広告を紹介！

これはペプシの特保コーラの広告 キリンのメッツコーラに続いて発売された ペプシの特保のコーラですが このコメントが気になりました。 ”変化に適応できない種は滅びる。商品も同じだ。 健康意識の高まるこの時代に、コーラはどう向き合うのか。 ペプシは考える。 コーラを滅ぼしたくない。 この飲み物があり続ける世界の方がきっと楽しいと思うから。 健康へ。難しい挑戦。 しかし、今ペプシは思う。 進化はいつだって挑戦からはじまるんだと。” この広告は電車の中吊り広告。 この広告と並行してダウンタウンが吹き替えの恐竜のコマーシャルが流れました。 ダウンタウンのやり取りだけに面白い広告ですね。 特にインパクトがあったのが、 この中の進化と言うキーワード。 言葉を変えればイノベーションと言うのかな！？ 伝統を受け継ぐのも大切だけれど、 常に時代と共に変化していかないと時代に受け入れられなくなるという事だと思うのですが。 事実2012年はキリンビバレッジに先を越され新商品トクホコーラの発売を許してしまいました。サントリー･ペプシはその後を追う形で2番手に甘んじたのです。 ”ペプシ=コーラ”と付くくらいですから、 ペプシはコーラのトップブランドだという自負があったと思うんです。 それが昨年はそのブランドであるコーラで先を越されたのです。 （悔しくて悔しくてたまらなかったはず…） ビジネスは1番手に参入するのが鉄則と言われています。 2番手に参入しても遅いと言われていますが、 それだけ1番手と2番手には大きな開きが出てくるのです。 実際トクホコーラの売れ行きも大きく離されました。 昨年の屈辱もあって、この”進化”という言葉はまるでサントリー･ペプシが今後こんな屈辱を味あわないぞという決意の表れにも取れたのでした。