利益率が高い理由
その1は…”原価の低さ”
基本的に原価が低ければ利益が高くなります。
(売上−原価=利益)
実際にH&Mは原価が低いのです。
日本のユニクロは原価率が約38%程と言われています。
ファストファッション業界でも高い方なのです。
ではH&Mはというと…
約”28%”を維持しているそうです。
原価はモノを作るための必要な材料
例えば…(生地)や作る人(工賃)が主です。
という事は、
原価を抑えている理由には、
材料費や工賃が大きく関係している様です。
事実、
H&Mはそんな製造原価や工賃を低く抑えるために
約800ある生産拠点で製造しているのです。
その製造拠点は主に、
工賃の低い東ヨーロッパ、アジア(全製造の約7割)。
そして、
南アメリカが中心になっているのです。
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主な国 / 平均賃金(日本円) |
日本と比べて |
東ヨーロッパ |
ハンガリー / 約75,000円
ルーマニア / 約58,000円
ユーゴスラビア / 約50,000円 |
日本の約5分の1 |
アジア圏 |
タイ(fバンコク) / 約32,000円
中国(北京) / 約35,000円
インドネシア / 約28,000円
中国(香港) / 約110,000円 |
日本の約7分の1 |
南アメリカ |
ブラジル(サンパウロ) / 約99,000円
メキシコ / 約45,000円 |
日本の約5分の1 |
※平均賃金はあくまで平均なので、都市や地域、職種によって変動します。
表にある国では
平均賃金が日本と比べてかなり低いのが分かりますね!
そのため現在上で示した国は、
製造業の受け皿として先進国の製造の拠点となっているのです。
もちろんH&Mも原価を下げるために
上で示した発展途上国で製造しています。
ちなみに
バングラディッシュは世界でも最も貧困国と言われています。
特に首都のダッカには、
今多くのファッションブランド企業の工場があります。
ダッカにある地域の平均賃金は、
月約9,000円いくかいかないかの額だそうです。
中国(上海)と比べても4分の1でかなり低いのです。
私は行った事がないので分かりませんが、
以前映像で見た限りではかなり貧しい様です。
今まで日本は中国に生産拠点を置いていましたがそれよりももっと低い。
だから原価を抑える事に成功しているのです。
余談ですが・・・
バングラディッシュについて
(インドの横にある国)
世界で最も人口密度の高い国として有名です。
人口は1億5000万人(世界で第7位)、
それに対して国土は日本の約3分の1程なのです。
そして一日2ドル未満で生活している人は人口の約75%。
つまり約1億1250万人が最貧困層と言われています。
今日本の生産拠点の中心は中国ですが、
ここ最近中国の経済成長に伴って人件費が上昇してきました。
だからでしょうか、
最近になってバングラディッシュが製造拠点として注目されてきたのです。
事実バングラディッシュの輸出は、
約80%が繊維業がメインになっています。
それだけバングラディッシュが繊維製造拠点になっているのが分かりますね!
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